オクムラ・ホーム日記

本当に言いたかった事を。。。

添架用支持金具はパイプ接触面と電気絶縁する?

第2回のテーマです。

 

『添架用支持金具はパイプ接触面と電気絶縁する?』

 

業界内で、一般常識化していますが、間違って認識されている事例です。

 

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サドルサポート


 

問題点および改善点

 

絶縁支承と呼ぶパイプを支える部位は、すべらせる事が本来の目的である。


この場合に支承の種類で重要となるのは、形状である支承角度と

摩擦係数で「すべり」性能で優劣がつく。

 

橋梁及び水管橋の世界において絶縁とは、上部構造と下部構造の間、

パイプと支持金具の間に設置する。

スライドさせ熱伸縮分をすき間に逃がす装置の事。

言い換えると、可動支承(サドルサポート)の事であります。

その部位に使う素材として、テフロン(PTFE)が一番有能である。

テフロンとは、ふっ素樹脂の一つ、ポリテトラフルオロエチレンの、

アメリカのデュポン社の登録商標である。

テフロンは商標名ですが、一般化して広く使われております。

テフロン(ふっ素樹脂)とは、ふっ素原子を含むプラスチックの総称です。

現在までに発見されている物質の中で、最も摩擦係数の小さい物質であることが、特長の一つであり、「すべり」を必要とする箇所において、有利な物質となります。

 

(追記)

 重複しますが、橋梁及び水管橋の世界で使う、支承部の絶縁とは、温度変化の影響による、熱伸縮対策が主目的であり、その他一般的に言う、電気防食の絶縁とは、まったく別のモノであります。