オクムラ・ホーム日記

本当に言いたかった事を。。。

経済性から支持金具はステンレス製より鉄製で充分?

第15回のテーマです。

『経済性から支持金具はステンレス製より鉄製で充分?』

業界内で、一般常識化していますが、間違って認識されている事例です。

 

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ステンレス製ブラケット

問題点および改善点

支持金具を設置する橋梁地覆の全箇所の事前測量は、足場の無い状態では不可能であります。全ての場合で橋梁は垂直及び水平には、できておらず、設置作業する現場での一定の範囲で微調整は必要不可欠であります。この現実を踏まえて、ステンレス製は現場加工は可能ですが、鉄製は防錆対策のめっき及び塗装工程が必要になるために現場での作業は困難となり、工場での修正作業となります。手間、時間ロスを考えれば、一概には比べられません。

(追記)
『ブラケット穴の形状は長穴にすれば万全』との意見を耳にしまが、設置時は余裕しろを大きく取ったほうが施工だけはスムーズに出来ますが、完成後は水の重量が加わり重力及び水圧も加わりパイプは蛇行したり、沈み込もうとするために上下左右に波打ち、直線性が維持できにくくなります。水平、勾配維持目的の点において、支持金具1基をアンカー2箇所で支えるのであれば、片方は丸穴にするべきと考えます。