オクムラ・ホーム日記

本当に言いたかった事を。。。

添架荷重でメートル当たり50キロを超えると橋梁の構造上の問題が発生する?

第12回のテーマです。

『添架荷重でメートル当たり50キロを超えると橋梁の構造上の問題が発生する?』

業界内で、一般常識化していますが、間違って認識されている事例です。

 

f:id:okumurahome:20191116113924j:plain

ポリエチレン管


問題点および改善点

橋梁添架管においてメートル当たり50キロ制限とは電々公社がNTTに民営化される時の救済措置に由来するみたいですが、真意は誰に聞いても不明でした。一部土木管轄では水道事業にもこれを適用し負担金を求めるとの通達があるみたいですが、構造上の問題ではありません。

基本的に満水で水を通す水管橋では、パイプが大きくなるにつれ、水が重量を占める割合が高くなる為に管種による差は、ほとんどありません。
φ100以下であれば、一般的な管種であれば、50キロを超える事はありませんし、φ200以上になれば、全ての管種で弁、栓、継手類、ブラケットを含まなくとも、その制限はクリアできません。φ150だけ管種により優劣はありますが、極端に短い距離となれば、その場合でもクリアーは出来なくなります。ポリエチレン管だけは、いかなる場合も軽く制限をクリアー出来るとのイメージを持つ人が多いですが、間違いであります。

メートル当たり50キロの荷重で橋梁に構造上の影響があるのであれば、人が歩けない程の状態にあります。一般的には構造上の制限をかけるのであれば、総重量が問題であります。例をあげますと車両総重量4トン、10トン、20トン以上の車両通行規制などがこれに該当します。

(追記)
一部の国、県の土木道路管轄の中で、説明しても聞き入れてもらえない、ものすごくデリケートな問題ではあります。順守される物であれば、総重量による規制に切り替えて頂きたいと、個人的には思っております。