オクムラ・ホーム日記

本当に言いたかった事を。。。

新設コンクリート橋にあと施工アンカーは使用できない?

第13回のテーマです。

『新設コンクリート橋にあと施工アンカーは使用できない?』


業界内で、一般常識化していますが、間違って認識されている事例です。

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インサートアンカー(六角ボルト)


問題点および改善点

コンクリート橋の床板、主桁へ直接ボルト、ドリルピット等の穿孔、打込みは認めないこと。ただし、さき施工インサートを用い埋込みをする場合この限りではない。

一部土木管轄では、上記の様な水道管等の添架をする場合に規定している場合がありますが、私どもが基本的に提案する場所は、『橋梁地覆』であり、『橋梁主桁』ではありません。橋の構造上は別な物の勾欄(欄干)の基礎である地覆への添架を基本としており、あと施工アンカー(ケミカルアンカー)の使用は問題はないはずが、地覆が混同されている事で厄介な問題となるケースも多い。

(追記)
さき施工アンカー(インサート系めねじ)は新しく橋を作る工程内に、橋梁施工業者にブラケットの無い状態でアンカー材を埋め込む作業を
委託することになります。橋梁完成後の水道施工業者によるブラケット取付作業となりますが、あと施工アンカー(接着系ケミカル等)に比べて穴位置の不適合の頻度が高く、現地微調整が出来ない事が問題であります。責任の所在もハッキリせずにリスクも高いのが難点であります。