オクムラ・ホーム日記

本当に言いたかった事を。。。

添架管は、Uボルト及びUバンドにて全箇所を強く締め込む?

第1回のテーマです。

 

『添架管は、Uボルト及びUバンドにて全箇所を強く締め込む?』

 

業界内で、一般常識化していますが、間違って認識されている事例です。

 

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NS形鋳鉄管

 

 問題点および改善点

 

水管橋設計基準(WSP007-99)で、水管橋の支承部には、基本的に次の形式のものを使用する。

・リングサポート形式 (固定支承)

・サドルサポート形式 (可動支承)

と明記されております。

 

添架形式水管橋の支承部は、すべてを拘束しない管軸方向にスライドさせる目的のサドルサポートとそれをスムーズに作動させるための支点(固定)目的のリングサポートの併用設置は必然である。

 

要約すれば、固定部(軸方向と直角方向を拘束)、可動支承部(軸方向は拘束しないルーズ支持)を使い分けるようにすること。

 

通水管には、温度変化及び地震時の管の移動を制限する目的で固定支点を設けるものとする。

 

(追記)

リングサポートが、強い応力が発生する箇所を抑え込むようなイメージを持たれる方が多いようですが、それら一般的に言う、抜け止め金具的なものではなく、目的は本来明確に違います。
リングサポートとは、熱膨張対策の伸縮継手及びオフセット配管を機能させるための支点で反力を支える水管橋の大事な部材のひとつであります。